美容師研鑽ブログ

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社会に無関心な人が増えるのは危険信号です

ローマ時代は小説になったり映画になったり歴史の中でも興味をそそられる時代ですが、あれだけ強大だった国でも安泰が永久に続くわけではないことを教えてくれています。ローマが消滅した理由は、歴史家や研究家がいろいろ述べていますが、間違いなくあるのは「繁栄がもたらす緊張感のなさ」です。
戦争にかつ続けていたローマはいつしか怠惰な国家、国民になってしまっていました。それは当然です。戦争で勝つのですから戦利品はたくさんありますし、負けた国民を使用人として使うこともできますから怠惰になって当然です。世の東西を問わず、人間というのは怠惰になりますと快楽だけを求めます。快楽とは自分だけのものです。他人のことなどお構いなく自分のことだけを考えることです。
そのような国民が増えたのですから、社会が不健全になるのも当然です。ローマ時代を対象にした小説を書いている塩野七生氏は「人間は食べるものが安定して、はじめて政治について考える」と語っていますが、人間が生きていくには食べることが最も大切ですから当然です。
このように人間が生きていくには順番がありますが、反対に人間が亡びるにも順番があるようです。ローマ帝国などのような列強と言われていた国家を見ていてもそれが当てはまります。歴史の本などには「パックス・ロマーナ」とか「パックス・ブリタニカ」などという言葉が出てきますが、これは一国が世界を制覇することを示した言葉です。その国々もいつしか勢いをなくすのですが、その原因は、先に述べました「滅びる順番」に従って歩を進めるからです。
では、「滅びる順番」の一番にくるのはなにかと言いますと、それは「社会に対する無関心」です。
著名は宗教家は「愛の反対は無関心である」と語っていましたが、人間は自分以外のことに、つまり社会のことですが、社会に無関心になることによって滅びると喝破しています。「自分だけが幸せならそれでいい」という考えが蔓延した市世の中がずっと続くはずはありません。なぜなら、人間が住む社会は自分だけが生きていて成り立つものではないからです。いろいろな人がたくさんいて、その人たちがそれぞれに関係することで世の中は営まれるものです。
以前、外来生物によって地球が破壊され、自分ひとりだけが生き残ったという物語がありました。たった一人で生き残っても、それは生き残ったことにはならないのです。人間はたくさんの人がいて初めて人間になれるのです。