美容師研鑽ブログ

お客さんとの話題づくりのために日々、幅広くニュースをチェックしています。折角なので自分の意見もブログでまとめていきたいと思ってます!!

ニュースで話題の危険なアリ、ヒアリ

最近、話題になっているのが危険とされる特定外来種、猛毒をもつヒアリです。大阪や名古屋、東京、横浜でも発見され、連日、危険な殺人アリと不安をあおる報道がされています。ヒアリは、刺されると火傷のように酷く痛むことから、「ファイヤーアント(火蟻)」と呼ばれる南米原産のアリで、アメリカ、オーストリアからアジア諸国に広まって定着し、日本へは中国や台湾か輸入されたコンテナから侵入したとされています。

ヒアリ騒動で調査をしたらやはり外来種のアカカミアリが発見されたと報道され、外来種の危険性ばかりが話題にされているのです。特定外来種の話題はヒアリだけではなく、過去からたびたび取り上げられるニュースです。

2016年に特定外来種に認定された、世界最大の凶暴な肉食魚アリゲーターガーは、悠々と名古屋城の外堀で泳ぐ姿がニュースで報道され、その後1匹が捕獲されました。北米原産のこの魚は飼育していた人が放流した個体と考えられています。

千葉県の印旛沼で大繁殖して問題になっているカミツキガメも北米から中南米原産で、やはりペットとして飼育されていたものが逃げ出したか捨てられたと考えられているのです。特定外来種は人的被害や、日本固有の在来種を食べたり追い出して生態系が乱れる可能性があるため、駆除対象となっていますが、これらの生物たちは好きこのんで故郷を離れ、こんな遠いところまでやってきたわけではありません。

むしろ、来られません。全部、人間が勝手につれてきた結果です。魚や亀にゴメン、日本の在来種の魚や動物を食べたり、追い払わないでね、人間も刺したらダメだからね、という話が通じるはすはないのです。

ヒアリが生息している台湾では、ヒアリに刺されても死亡することはほとんどなく、不快な昆虫という程度の認識とされています。日本のニュースでは、危険、刺されると死ぬ可能性があるとか、ヒアリのバイオレンスな1面を取り上げています。

危険、危険と連呼するだけで不安をあおるニュースはいかがなものかと思うのです。アリそのものが危険というイメージが定着して、むやみやたらにアリを殺す人があらわれかねません。日本に本来、生息するアリを殺してしまうことは、ヒアリの侵入を拡大させてしまう可能性があるとも言われているのです。危険な面だけをクローズアップするのではなく、ヒアリの生態や特徴、行動パターンや見つけたときの対処法を簡潔にまとめて、注意喚起をニュースで話題にして欲しいものです。

果たしてヒアリの侵入を完全に防ぐことができるのかは気になるところ、近い将来、ヒアリの蟻塚が当たり前にある日本の風景は嫌だなあと思うのです。