ニュースで話題を集めて、仕事に活かしています
学生の頃からあこがれていたアパレル販売業に無事合格したわたしは、お客様との話題作りのために日々のニュースを欠かさずチェックしています。
この行動を始める切っ掛けとなったのは、まだわたしが販売員として未熟だった頃。一人でお店を任されていた時間にいらしたマダムがわたしに残した一言でした。その言葉とは、「お客様となる人は若い人だけではないのだから、沢山の人に対応できる話題を持っていた方がいいわね」というもの。はじめはおせっかいなお客さんだなぁと思ってしまっていましたがその言葉が妙に頭に残って、一度じっくり考えてみたところ、「確かにそうかもしれない」と感じたのです。
わたしは自慢じゃありませんが、ニュースを見るのは大の苦手でした。
日本の情勢や状況を知ったところで、わたしに出来ることなんて高が知れているし、聞いていると悲しい気持ちになってくると思い込んでいたからです。しかし、ニュースの形も今ではすっかり変化して、自分で得たい情報を選べるようになりました。
わたしは試しにそのマダムの言葉を信じて、話題作りのためにニュースを積極的に見るようにしたのです。
すると、自分で勝手に苦手意識を持っていたお母さん世代のお客様やマダムのお客様にも抵抗なく話しかけられるように、自然と自分自身が変わっていきました。ただ以前よりも情報を多く得ようと努力しただけで、自分の中にこんな変化が現れるとは思ってもみなかったので、とても驚きました。
情報を得ようと努力する前までは、大好きな洋服の話か流行のお店の話・好きなアイドルの話ばかりしていましたが、その話題に乗ってきてくれるお客様は若い方にどうしても限られていました。けれど、ニュースで流れるような真面目な話題も取り入れたことで、より幅広いお客様に対応できるようになっていったのです。
この事に自分で気が付いてからは、更に意識をして色々な情報を集めるようになりました。
世代ごとに興味のある話題は違いますから、自分で世代ごとに分けた話題を準備し、お客様の様子を見ながら選んで話をするようになりました。
このことがプラスの効果を生んでくれて、今ではお店の中で一番の売り上げを出しています。
お洋服を売るのだからお洋服の事だけ知っていればいいと思っていましたが、それは違ったのです。その事を教えてくれたマダムには感謝してもしきれません。
お客様は一人一人違いますから、話題は多ければ多い方が良いのだと知ってからは、働くのがより楽しくなりました。