2017年上半期、スポーツや芸能界などのニュース

政界や財界にかかわる報道は人々の関心を集めますが、それ以外の分野にいっそうの興味を抱く人々もたくさんいます。スポーツ界や芸能界などで生じる日々のニュースです。2017年が前半を終了した今、過去6か月間のそのような報道のいくつかに改めて注目してみましょう。

2017年1月、スポーツ界でとりわけ大きく取り上げられたのが、大相撲・稀勢の里の優勝です。この結果が評価され、横綱に昇進しました。日本人としては武蔵丸以来となる18年ぶり、日本出身力士としては若乃花以来の19年ぶりの横綱誕生です。

2月の芸能ニュースでは、若手女優の清水富美加さんの芸能界引退し、および某宗教団体への出家が報じられました。また同じ2月、「エビ中」の愛称でも知られるアイドルグループ「市立恵比寿学園中学」のメンバー松野莉奈さんが体調不良を訴えた翌日に亡くなるという残念なニュースも報じられました。まだ18歳という若さでの現役アイドルの急死は、ファンのみならず多くの人に衝撃を与えました。

3月、スポーツ界では野球日本代表の活躍に期待が集まりました。ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）において、日本はアメリカに準決勝で敗退し、多くのファンが無念さを味わいました。とはいえ、この大会では巨人所属の小林誠司捕手が随所に見せた好プレーに多くのファンは魅了され、日本の野球界に希望を与える活躍を残しました。なお、決勝ではプエルトリコと対戦したアメリカが8対0で勝利し、悲願の初優勝を勝ち取っています。また、3月のスポーツ関連の別の話題は、横綱となって初場所を迎えた稀勢の里です。けがにより苦戦しましたが結局は逆転優勝を果たしました。これまで表情を表に出すことの少なかった稀勢の里の勝利直後の涙は、多くの相撲ファンの心をゆさぶりました。新横綱の優勝は22年ぶりの出来事です。

4月のスポーツニュースでは、フィギュアスケートの浅田真央選手の現役引退が本人の口から発表されました。また、同じ月に行われた「フィギュア国別対抗戦」では、2人の若手女子選手が浅田選手の持つ日本記録を塗り替えるという快挙を成し遂げています。

5月には明るいニュースが日本中を駆け巡りました。秋篠宮家長女の眞子さまが婚約へ、との報道です。そのお相手は大学時代の同級生の男性です。

6月になって世間を騒がせ始めたのが、中学生プロ棋士、藤井聡太四段の活躍です。月末時点で29連勝を記録しており、30年ぶりに最多連勝記録を更新しました。対局中の食事にも注目が集まりました。そのメディア効果を広告宣伝費に換算すると62億円以上と試算されています。一方で悲しい出来事もありました。歌舞伎俳優・市川海老蔵さんの妻、小林麻央さん死去の知らせです。前年6月に乳がんを告白して以来、闘病生活を続けてきましたが、2人のお子さんを残してお亡くなりになりました。享年34歳です。